もみまきの準備〜脱帽(だつぼう)と塩水選り〜
籾まきの準備です。
まずは種籾の脱芒(だつぼう)。
籾のひげのようなもの(のぎ)を切ります。
籾播きの時に道具に引っかかりにくく、均一に播けるようにするためです。ひげがあると手押しのもみまき機の中で引っかかって上手く籾が出てこないので、これは昔からある大事な作業の一つ。
次にごみや中身のない籾を選り分ける唐箕にかけます。
そして最後に塩水選り。
塩水に浸けて比重の重いものと軽いものに分け、重く中身がしっかり詰まった良い籾だけを取り出します。塩水を洗い流すと完成。
水より比重の大きい塩水に籾をつけて、充実した籾を選ぶ。
バケツに塩を入れて水に溶かしていく。
比重計を浮かべてうるち米を選別する濃度にする。水色の部分が水面に出てくると、ちょうどうるち米の濃度。黄色の部分はもち米の比重。
ざるに水洗いした籾を入れる。
ざるごと塩水にゆっくり浸けると、実が詰まっていない籾が浮いてくる。
沈んだ籾だけをネットに入れる。
一つの品種で2、3回繰り返し、厳選された種籾が取り出せます。
それを酵素を溶かしたお水の中に入れ、今日の作業は終了。
明日から発芽するまで水を変えながら待ちます。